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借金を返済しきれなかった私の末路

最初は何気ない気持ちで借りました。どうしてもエルメスの新作がほしくて、でも今月の給料じゃ足りなくて。そもそも会社の給料が安すぎるから、そのお金だけじゃ変えなかったんです、エルメス。だからとりあえず名前を知ってる消費者金融から5万だけ借りて、買ったらすぐに返しました。超簡単に借りられたので、癖になってきちゃって。そしたら、いつの間にか生活が借金に埋もれていったんです…。
5万円っていう低い金額もその理由の一つだったと思うんですけど、意外に簡単にお金って借りられるんですよ。特に消費者金融なんて、即日キャッシングとかいって早く借りられますからね。申し込んだらその日のうちに借りられるんですよ。申し込みの時にもっていくのは運転免許証とか印鑑だけだし。収入を調べる書類なんかは必要なかったですね、あれって確かもっと大きな金額の時じゃないと必要にならないんじゃなかったっけな。
…そんなことはさておき、借金が簡単にできちゃうっていうのが一番の問題なんじゃないかなって思いました。だって私、もともと給料少なかったけど、「給料少なくても金融機関から借りればいいんじゃん!」っていう思考回路が出来上がり始めちゃって、そこからどんどん借りるようになっていったんですもん。エルメスもそうだけど飲み代とか旅行代とかも全部キャッシングで借りた。お金があるだけで幸せになれるもんね、人間って。そこであふれ出す脳内麻薬みたいなのを止められなかったんですよね。それが問題だった。
あるとき、当時付き合ってた彼が「車がほしい」って言いだしたんです。彼は私よりも収入が低くて、若干私が生活を支えていた部分があって。でもそれでも好きだったから、消費者金融で借金して車買っちゃったんです。値段は…70万。私の給料の5か月分くらい。当時はキャッシングに頭をやられてたから、「お金借りて買ってあげればいっか!」って思ったんですけど、もうそれがアウトでした。70万円ってなると、今まではそんなに気にならなかった利息が急に大きくなるんです。消費者金融って確か18.0%ですよね? それが一気にのしかかってきて、返済期限までに返しきれなくなっちゃって。しかも利息って返す期間が長くなるほど増えていくんですよ、だからもう…返せなくなる一方で。怖くて親にも言えなかった。彼氏には言ってみたけどどうしようもないし、関係ないみたいな態度取ったからすぐ別れました。
そのあとはどうやって生活してたんだろう…とりあえず、友達とかを頼るしかなかったですね、食べ物とかは特に。本当は家賃も払えなかったし借り入れ金請求の警告みたいなのもたくさんきたから友達の家に泊めてもらいたかったんですけど、さすがにそれはできないなって思って。もうここまで来たら生きるか死ぬかだなって思って、思い切って法律事務所に駆け込んでみました。
債務整理とかよくわかんなかったんですけど、弁護士の方がとりあえず全部やってくれるっていうから頼んでみました。私の場合、民事再生っていう手段をとって借金を減らしてもらうようにできて、ここでやっと一息つけて。弁護士さんに頼むとお金がかかってしまうらしいんですけど、もうそんなこと言ってる場合じゃなかった。早く借金をどうにかしなきゃいけなかったんです。70万円なんて大した金額じゃないかもしれないけど、私にとっては超高額だったし、モンスターみたいなお金だった。そのせいでこんな生活になっちゃったしね。
債務整理したら、借金が20万円くらいにまで減って、とりあえず返しきることができました。なんとか働き続けてたのがよかったのかな。あと、「債務整理したら最低5年間はキャッシングできなくなりますよ」って言われたけど、それはもうコリゴリだって思った。もう二度と借りてやるもんかって思いましたから、即答で「はい! 大丈夫です!」って答えて(笑)。そこからはもう、自分の収入に見合った範囲で生活を営んでます。最終的には親にも借金のことバレちゃって泣かれたけど、今では何の問題もありません。
お金を借りようとしている人に一番言いたいのは、「軽い気持ちで借りるのは絶対ダメ!」ってことですね。そこから始まっちゃうと、もう本当に借り続けちゃうから。キャッシングなんて最終手段だし、本当に困ったときにしか使っちゃダメです。あと、きちんと返済できる見通しがつかない人もダメ。返せる余裕があるなら大丈夫かもしれないですけどね。

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